3月8日の「むし塾」に多数お申込みいただき、ありがとうございました。
おかげさまで現在満席となっています。
以後、キャンセル待ちになりますので、ご了承ください。
また、すでにキャンセル待ちの方もいらっしゃいますので、
キャンセルの場合は、前日午前中までに、ご連絡お願いいたします。
3月8日の「むし塾」に多数お申込みいただき、ありがとうございました。
おかげさまで現在満席となっています。
以後、キャンセル待ちになりますので、ご了承ください。
また、すでにキャンセル待ちの方もいらっしゃいますので、
キャンセルの場合は、前日午前中までに、ご連絡お願いいたします。
啓蟄近し。
去年4月に幼虫を採集飼育し、5月23日に蛹化したイボタガ。
いよいよ、と思い、今朝羽化のためのセッティング。
剣山に太い幹を刺し、そのまわりを湿らせたミズゴケでおおって、その上に載せてみた。
これでうまくいくかな?
それにしても、蛹化から長かったなあ・・・・・・・。
4月15日、東京駅から2時間半、11時半にいわて沼宮内駅に到着。5回目となる訪問を洗いたてのように輝く青空が迎えてくれた。1時間前まで激しく降っていたそうで、雨があがったところだったらしい。
今回の目的は、去年からつづけている岩手県葛巻町のカメムシ調査で越冬のために集まったカメムシがそろそろ動き出す様子を見ることと、早春の葛巻の風景の取材。
福音館書店刊「たくさんのふしぎ」シリーズの1冊として出版される『わたしたちのカメムシずかん』(仮題)の原稿もできあがり、今回は直前の怪我のため同行できなくなってしまったのが残念だが、絵本作家はたこうしろうさんが絵を描いてくださることも決まった。
北陸新幹線最寄駅から、江刈小学校へ。車で約1時間。
この日は保護者参観日ということで、保護者面談が済むまで子どもたちが校庭に出ていた。
ブランコで遊んでいた子どもたちが、私たちに気が付いて駆けてきた。
「ひさしぶり~、また来ちゃった」
当たり前だけれど、1年生は2年生に、6年生は卒業していない、異動した先生もいらっしゃるし、新しい校長先生もいらっしゃった……新陳代謝していくのが学校。江刈小学校の今年の新入生は7名で卒業生が3名だから差引―4名増えて全校生徒数30名を超えた。
校舎の入り口にくっついていたのはカワゲラの仲間かな?
『江刈カメムシ図鑑 2巻』ができたときいていたので、江刈小カメムシはかせ1号S君(左)と2号T君(右)に見せてもらう。
分厚い!
この巻は科ごとに分類掲載されていて、1巻に出ていた種も全部載っている。うん、これは便利。
写真も驚くほど鮮明できれい!先生たちの熱意が結晶している。
S君のお母さんの面談が終わるまで、校庭の裏の川岸でさっそく虫さがそう~
さっきまでの雨で川が増水して勢いよく流れている。
芽吹きははじまっているものの、ここではサクラのつぼみもまだ硬い。
でも遅い春が今にも爆発する気配が。
足元で枯れている草をかき分けていたS君がなにか見つけた。
はじめて見るヨツボシテントウムシダマシだった。
きょうは校内に入れないので、ちょっと時間ができた―じゃあ、中学校行こうよ!
江刈小学校から徒歩20分くらいのところにある江刈中学校は、山を背負っているせいか、めっちゃ虫が多い。秋、文化祭のころになるとごみ袋4袋分もカメムシが捕れる(笑)。
正面入り口の両サイドの壁に、いたいた!いろいろ蛾がついている。
もしや・・・・
実は私は早春の蛾の花形ともいえるイボタガの成虫をまだ見たことがない。去年もダメだったし、今年もそろそろ関東では時期が終わり。もしかして標高の高い葛巻なら……とひそかに期待していたのだが。
トビモンオオエダシャク
マツキリガ
スギタニキリガ
ヒゲマダラエダシャク
トギレフユエダシャク(オス)
ウストビスジエダシャク、あるいはその近縁種
ヒゲマダラエダシャク
(*以上の蛾の種名は一寸野虫さんから教えていただきました)
ヨツモンカメムシも。
左側の壁にはりついている蛾をまず撮影。すると、先に右側を見に行った同行のOさんが
「あら、なんだかおっきいのがいますよ~」
ドッキン!
「おっきいのって、なんでしょうねえ・・・」などと平静を装いつつ、近づくと……
羽化したてなのか、傷一つないイボタガだーーーー。
灯火などに来ることが多いイボタガは昼間は見つかりにくい。
それがこんな真昼に。
うれしさのあまり、青空に差し上げる。
初めてのイボタガを葛巻で見つけることができた、というのがなんともうれしい。
もっとゆっくり校舎のまわりを探したかったが、さすがに仕事で来ているのだから、
もうそろそろ行かねばね。
ホテルにチェックイン後、担当編集者のKさんと台割りの変更点を打ち合わせる。
今夜は、去年異動になった元江刈小学校校長、カメムシ調べのそもそものきっかけをつくられた小野先生がご主人といっしょに異動先の八幡平から来てくださることになっている。
夕食をいっしょにしながら、これからのカメムシ調査の方針などをいろいろ話し合い、今後続けていくためのアイディアや情報を交換。
そのうち、小野先生のご主人である小野國彦さんが取り出した1冊のアルバム。
小野國彦、公代ご夫妻は校長先生カップル。先に退職されたご主人は地域の教育活動をつづけるかたわら、いろいろな形でカメムシ調査に協力してくださっている。
こんな優しい校長先生、いいよね~
江刈小学校のカメムシ調査をきっかけにアカスジキンカメムシの飼育をはじめられた小野ご夫妻は、なんとカメムシ飼育の名人でもあったのだ。去年秋に岩手で見つけた5齢幼虫を、観葉植物として育てていたコーヒーの木の葉でみごとに累代飼育、その記録を40ページものアルバムにまとめられた。一部をお見せしましょう。
ご夫妻はともに理科の先生。
「アカスジキンカメを飼育してみて、長年生徒に教えてきたことに、今更ですが、ああ、これか!と納得がいくことがたくさんありました(笑)」
話はかわるが、今年7月11日から8月10日までの1か月間、ジュンク堂池袋本店7Fフロアで『鈴木海花プロデュース ・大昆虫展2015』(この催しの詳細は追ってお知らせします)というのを催します。このアルバム、ぜひこの期間に展示して、たくさんの方に見ていただきたいです。
翌4月16日。
午前中は葛巻町役場で、教育長さんと江刈小学校PTA会長さんと面談。カメムシ調査を継続していくためのご支援と助成金獲得へ向けてのご協力などのお願い。
江刈小学校へ行くまでちょっと時間があるので、また中学校へ虫探しに。いつも時間がなくて行けなかったが気になっていた裏山に行ってみたい。
こんな環境。地面にはフキノトウとかカタクリの花が咲いている。
あ、これがS君が言っていた赤いお堂かな。
ここはS君がお父さんと虫探しにくるというフィールドらしい。
「葛巻のカメムシをどうぞ、守ってください、調査がうまくいくようお願いします。あと、虫がいっぱい見つかりますように…・」と手を合わせていろいろお願いしまくる。
と、カタクリの花に吸蜜に来た白っぽいチョウ。
もしかして、ヤマキチョウ?
あとでFBを通して詳しい方から、似ているスジボソヤマキチョウだと教えていただいた。
体を横に倒しているものも。枯葉に擬態しているのだろう。
給食が終わるころ、江刈小学校へ。
主目的である越冬後動き出したカメムシたちを見に、教室へ。
「みんな、カメムシ探してね」とお願いすると、あちこちの教室から
「クサギカメムシいましたー」と子どもたちが呼びに来る。
そう、江刈の子どもたちは単にカメムシじゃなくて、種名で呼ぶ。
教室の天井から降りてきて植木にとまるクサギカメムシ。
掃除をしていると床にスコットカメムシ。
陽がさすと、窓際の隙間からわらわらと出てくる。
テントウムシもいっしょに越冬しているようだ。
11月上旬に越冬のために家屋に入って冬を越したカメムシたちは、春にどんな動きをするのか―どの教室でも南側の窓の上に、陽が差すとカメムシがわいてくる。暗がりから、目覚めのスイッチがはいって出てくるのだ。
この日見たカメムシはクサギカメムシとスコットカメムシの2種だった。
越冬後すぐは動きが鈍いのでは、との予想に反して、写真を撮るのに苦労するほど元気がいい。
たくさん出てくると、窓を開けて外に逃がしてあげるという。
授業がはじまった子どもたちに再会を約束してさよなら。
T先生にいただいた「だんご三姉妹」。そば粉をつかった素朴なおまんじゅうだけど、
中にはいっている葛巻産のあんこがすごく美味しいのだ!
帰り道、道の駅といわて沼宮内駅で、地元の産物―ギョウジャニンニクとかヤマブドウとかシイタケとか―を買い込むのも恒例になった。
今年は6月と11月に再訪の予定です。
透かしだわら付きのサクラの小枝。葛巻のサクラが家で咲いたらうれしい。
4月の中旬までは、ぽっと暖かい日があっても、人間が感じるほど虫はほいほいと出てくるわけではなく、がっかりがつづいたけれど、4月も後半となれば、もう大丈夫!
先週末は虫友とフィールドへ。
歩きはじめる前にまず里山施設で朝掘りのタケノコとか野菜とか、お弁当とかを確保。
行くぞー。
新葉が伸び始めている柳の枝にチョウセンカマキリの卵鞘。
キバネホソコメツキ。ほっそりと小さくて華奢なコメツキ。
ちょっと珍しいマルクビツチハンミョウ。
ミツボシツチカメムシの交尾ははじめてみた。
ワカバグモのオス。
ワカバグモって、8つの目がこちょこちょってまとまってあるのがおかしい。
ベニボタルの一種
去年もいまごろ、同じ場所でさがしたけれど、見つからなかったアリ(ノ)スアブの幼虫が見つかった!
そばの穴から、幼虫を運び出すアリ。
こんなのも。朽木の下にはいろんなものが生きている。
すぐそばにいたヒロズコガの幼虫。
オドリコソウで花粉を集めているミツバチ。集めすぎちゃって、体が重くて飛べないらしく、
それでもさらによろよろと花に向かっていた。飛べなかったらどうするんだろう?と心配に。
お弁当タイムにしようと、いつもの場所に向かうと、コブシが新葉をつけている。
昆虫写真家 森上信夫さんが、
「コブシには今頃、オオアヤシャクの幼虫が新芽に擬態しているんですよね」と。
オオアヤシャク……はじめてきいた名前。
しばらく新葉をみてまわった森上さんが
「いたいた、ほらこれですよ!」
みんなは、「どこどこぉ?ええ、これほんとに幼虫ですか?」
「ちがうんじゃない?」
「どう見てもこれただの葉っぱに見える」
みんながあまりにいうので、森上さんも自信がゆらいだみたいで
「あれ、確かだと思うんだけどな、違ったらどうしよう・・・・・」と弱気になってる。
写真が撮りにくいちょっと高い枝を、みんなが順番に写真を撮ってみると、
おお、やっぱり幼虫だ!
顔のさきっぽまで、ぴんと伸ばして、新芽になりきっている!
でも、写真を撮って拡大してみると、
ほらね!
胸脚を目立たないようにぎゅっと縮めているけなげな擬態。
「ああ、よかった~」と胸をなでおろす森上さんに、
「すごーい、こんなの教えてもらわなければ絶対わからないよ」とみんなのまなざしが「疑惑」から「尊敬」に、一気に変わる。
動き出したらばればれだね。(後はほっとした顔の森上さん)
お弁当のあとは、また虫目に。
セイボウに寄生されているらしいイラガの卵発見。
森上さんが、急な斜面を指さして、「先週、あの上にミイデラゴミムシがいたんですよ」という。
え、見たいなあ……でも斜面は見るからに急で、雨のあとだし登るのがたいへんそう。
みんながあきらめて、歩き出してしばらくすると、「あれ?昆虫記者、どこ行っちゃったの?」
見回すと……いた!あんなところに昆虫記者が。
ミイデラゴミムシをやっぱり探しに登ったらしい。
あの顔は、見つけた顔だね。
ベニシジミが産卵中。
すごく普通にいるので慣れてしまっているけれど、ベニシジミはきれいなチョウだとみんなで再認識した。
ジョウカイの仲間?
まだ羽化していないジャコウアゲハの蛹もいた。
真っ赤なダニブローチをつけているのはキンイロエビグモかな。
ミズキの葉にヒメヤママユの幼虫。3齢くらいかな?
きょうはいろいろ見られて、みんなの顔も満足げ。
こういうふうにいいスタートを切れると、「虫見たい欲」増進。
GWに期待がふくらむ。
福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」シリーズの1冊として制作中の「わたしたちのカメムシずかん」(仮題)。きのうは絵を担当してくださる人気の絵本作家はたこうしろうさんのお宅で、打ち合わせをした。わたしは初対面。
はたさん、この間の葛巻取材に同行するはずだったが、直前に鎖骨を骨折され、残念ながらいっしょに行けなかったので、この日はその報告に。
でも、なんとすでに本の半分まで、ラフを描いてくださっていた!
しかも、私が原稿を書きながらイメージしていたヴィジュアルとぴったり、というより
そこにはたさんらしい楽しいテイストも加わり、私はもちろん担当編集者Kさん(右)の顔もうれしさでゆるみっぱなし。
虫をテーマにした絵本も多いはたさん、当然カメムシをはじめとする虫話で盛り上がる。
すると、はたさんが全治1か月の右手で、表紙のラフをさらさらと描きだした!
本の制作はチーム仕事。
みんなの気持ちと能力、労力と、いろんなものが合わさってできる。
でもなんといってもテーマへの愛が原動力―画家も編集者も作者も、みんな虫が好き。
6月にははたさんもいっしょに葛巻へ行く予定です。
江刈のみんな、楽しみにしていてね!
夏に向けていくつかお知らせがあります。
まずはジュンク堂池袋店での催しから。
7月11日(土)~8月10日(月)まで
池袋ジュンク堂本店7Fで『鈴木海花プロデュース・大昆虫展2015』
(展示予定の立体刺繍作家 ながふちなほみさん作・ビワハゴロモ)
えっ?!「大昆虫展」って・・・・・・か、かんばんが重すぎる。
「大昆虫展」というのは、博物館で著名な昆虫館の標本を一挙展示とか、そういうのだったらふさわしいけど、せめてこの「大」取ってください、と相談したのですが、ジュンク堂さんでは、毎年夏はこのタイトルなんだそうで、これでいきたい、と。
7Fはご存じのように理工の売り場。7月1日からはじまる昆虫写真家 森上信夫さんの写真展も同時期開催、また7月18日から今年もはじまる『ナショナル・モス・ウィーク』の催しもからめて、7Fは虫尽くしに。
まだポスターもできていないので、下記ざっくりですが、
●昆虫ブックフェア、虫関連展示、虫グッズ展示&販売(選者、作家については追って詳しくお知らせします)
●ナショナル・モス・ウィーク展示、蛾関連本フェア、氷堂涼二さん、森田珠さん他モス・グッズ展示販売。
●期間中のトークセッション:7月22日丸山宗利さん、7月28日森上信夫さん
お知らせ、次につづきます~
去年,初めて日本からの参加が実現したナショナル・モス・ウィーク。
(立体刺繍作家 ながふちなほみさん作 ヨナグニサン 開帳30センチの大作←販売品ではありません)
今年も世界40か国以上の参加が予想されています。
7月18日から26日までの9日間、世界各地で蛾の観察を楽しもうというこの催しは
十数年前にアメリカのニュージャージーのある町の小さな観察会から始まりました。
私も年々、蛾の多様さ、美しさ、びっくりするような形態などに魅せられて、
去年は山梨県オオムラサキセンターの協力を得て、『夏のむし塾 ナショナル・モス・ウィークに参加』と題し、40名の参加者と、日本の蛾の研究の第一人者 神保宇嗣先生の『蛾入門』講座、
フィールドでの昼蛾観察会、夜の灯火観察と、めいっぱい蛾の観察を楽しみました。
去年の様子はこちらでご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=80ef9fcb98c8edf0fd5a58480ab7ef55&p=4&disp=10
今年は、どこか東京近辺で、という声が多々あり、夏のむし塾として、高尾駅から徒歩10分の多摩森林科学園森の科学館で、神保先生の講演会と昼蛾の観察会を行うことにしました。
(夜間灯火観察については検討中です。なおこの催しへの参加募集は6月に行います)
蛾の魅力を多くの人に楽しみながら知ってもらいたい、という市民参加型の科学プロジェクトである「ナショナル・モス・ウィーク」の催しは、今年も盛り上がりそうな予感がします。
そこで、先にお知らせしましたジュンク堂池袋本店7Fでの大昆虫展でも、ナショナル・モス・ウィークのコーナーをつくり、蛾関係本フェア、展示、モスグッズ販売などを予定しています。
上記立体刺繍のながふちなほみさん、
「蛾まぐちシリーズ」作家 森田珠生さんなどなど、
いやでも(笑)蛾の玄妙な美しさに目覚めてしまいそうな作品を厳選して展示、販売予定です。
今回の昆虫展では、虫モチーフのさまざまな作り手をご紹介したく、
つきましては、このコーナーで販売する「モス・グッズ」(蛾がモチーフの販売品)を広く募集し、
審査の結果、上位に入られた作品は、昆虫展期間中に、ジュンク堂で販売する、というコンテストを行いたいと思います!
●応募ご希望の方は、5月31日までに下記の要領でお送りください。
●お名前、連絡先、作品について
●作品の画像(どんな作品かがわかるような画像数点)
●作品の種類、サイズ、希望販売価格など(単価が10000円以上になるような高価なものは
販売員が常に管理できないので取り扱えません)
を明記のうえ、mushijuku@yahoo.co.jp まで、メールでお送りください。
*入賞作品は6月10日にこのブログで発表いたします。入賞した方でご希望の方は、昆虫展
会期中に、ナショナル・モス・コーナーで販売できます。
*ジュンク堂での販売に際しては、作家とジュンク堂の間で販売契約を結びます。(郵送でのやりとり可)
*委託販売になるので、定価の3割をジュンク堂に支払う必要があります。 *販売品の搬入はジュンク堂池袋本店まで、2015年7月10日午後となります。 *遠方の方で、会期中に搬入が難しい場合は、郵送でも受け付けます。 *会期中に追加納品も可能です。 *ご不明の点がありましたら、上記応募アドレスまでご連絡ください。 なお詳しい販売条件などに関しましては、ご応募いただいた方にお知らせいたします。 ご応募、お待ちしています!!!
7月11日より、8月10日まで開催する、ジュンク堂池袋本店7Fでの催しのポスターができました!
みなさまのお越しをお待ちしております。
なお、展示、トーク、販売品については、追って紹介していきます。
たまりにたまった宿題みたいに、虫の名前調べがたまってしまった・・・・
どこから手をつけたらいいか・・・・・と焦っているといつまでたってもはじまらないから、
6月のはじめ、「必殺虫目人」井上恵子さんと、山梨県北杜市に昆虫写真家山口進さんを
訪ねたときの報告から、はじめよう~
この時期は毎年山梨を訪ねたくなります。
だって、虫いっぱいいるんだもん。
駅に着くと、さっそく階段にカミキリムシ。
キマダラミヤマカミキリかな?
窓の上にウンモンオオシロヒメシャク?
壁にはウスアオアヤシャク。翅をふちどるスカラップ模様、しもぶくれな体形、いい蛾ですね~
蛾がいっぱい寄ってくる駅は「いい駅」!
この日は「必殺虫目人」が、事前にグーグルで付近を検索し、植物に食痕のあるあたりを調べてくれていたので、そっちのほうへ行ってみる、というゆるい計画。
マルアワフキ。背中に黒いキスマークが!
横から見ると、カエルみたいでもある。
ミドリカミキリ?アオカミキリ?
華やかにスカートを広げているようなマドガ。
フキの葉裏にエグリグンバイ。
ヒメシロコブゾウムシ。
真珠色に光るカメムシの卵。
カメノコハムシかジンガサハムシの幼虫。脱皮がらを体の上にくっつけている。
オニグルミノキモンカミキリ。
サジクヌギカメムシ?
セスジナガカメムシ。
肉食のカメムシ、クチブトカメムシの幼虫。もう翅芽があるから終齢かな?
美味しいおそばでお昼ごはんをしたあとは、山口さんのとっておきのフィールドへ。
初めて見たシリアゲアリ。
産卵するツマキチョウを撮る山口さん
産んでたー
薄暗いところにはキンモンガがひらひら
カメムシの卵。採集して飼育中。まだ種名はわかりません。卵が黒ずんていたので
もしかしてハチに寄生されているかな、と思ったが、大丈夫でした。
光沢が美しいドロハマチョッキリ。
イタドリの葉を巻いて揺籃をつくっていた。
ハバチの幼虫
雑木林に囲まれた山口さんのお宅で、撮影のため飼育しているオオトビモンエダシャクを見せていただいた。
枝にしか見えない!トビモンオオエダシャクの胴
爪で葉のふちをつまんで、顔を伏せているトビモンオオエダシャク、6センチ。
後ろから見たところ。
ハガタキスジアオシャク。緑色のシャクガってきれいだなあ。
ナナフシモドキの幼虫
テントウムシの幼虫か?
不明幼虫だけど、只者ではない雰囲気が・・・
(昆虫写真家森上信夫さんから、これは鳥の糞擬態のヤマトカギバの幼虫だよ、と教ええていただきましたー)
これも不明幼虫
何の卵かなあ
毎年オオムラサキが卵を産むという山口さんの庭のエノキ。
庭でオオムラサキが繁殖しているなんて、さすが北杜市。
帰り道、金精軒に寄って、「極上 生信玄餅」をおみやげにいただきました。
こんな風に、気ままに野山を歩いて虫を探す一日は、ほんとにいいな。
先日、カイガラムシ研究の第一人者 河合省三先生から、「農大で、タイのマングローブ調査に行ってきたメンバーが内輪の報告会をするから、来ない?ほら、あのブータンシボリアゲハの調査に行った山口さんと青木さんも来ますよ」とお誘いいただき、それなら、と以前買ったブータンシボリアゲハのビーズのブローチをつけていくことに。
このブローチはそのリアルな表現で絶大な人気をもつ「こざいく堂」さんの作。
マングローブの調査報告のあと、なんと出てきた―!
しかしこのビーズのブローチは素晴らしい出来栄えですね!
と山口さん青木さんからお褒めいただき、
「本物と一緒に並べて撮ったらいいですよ」といわれ、
そんな、恐れ多い・・・・と思ったけれど、光栄なツーショット。
ビーズのほうが煌びやかだけれど、上翅の微妙なふくらみのある形、尾状突起の形などなど
非常に正確にできているといっていただいた。
山口さん(左)と青木さん、その後も世界各地でチョウの調査を続けられている。
去年の秋から、ずっと見たいと思っていたアケビコノハの幼虫。
関東では年2化だから、よーし、1化目を見つけるぞー、とフィールドでアケビを見れば葉をひっくり返していたのだが、5月1日になんと、自宅から数分のところにある、小さなアパートの生垣に!
5月ごろのアケビの葉裏には、ウンカのような小さい虫がたくさん発生する。お目当てのアケビコノハはダメでも、ウンカだけでもちゃんと撮影しておこうか、と思ったその時、ふと目をあげると、
「いた!」。
アケビの花にそっくりの、紫色を帯びた3センチほどの、チャーミングな幼虫の、目玉模様がこっちを見てる。
そして翌日。
もっといないかなあ、と見上げると、「いた!」
緑色と、薄茶タイプの4センチくらいのが!なんと2匹。
黒っぽいのより、こちらの色のほうが、アケビの葉のなかで見つかりにくいように思う。
こんなに色の違いが。
食草をさしたビンのふちに、尾脚で体を固定して葉を食べているようすがなんともかわいいのだ。
10日ほどしたある日。
あれっ?
緑色の1匹の体がなんだか白っぽくなって、おまけに葉の上に寝っころがってる・・・
蛹化が近いかな?
やっぱり。
数枚の葉を糸でつないで、そのなかにかくれている。
数日で蛹になった。
10日ほど遅れて、黒いのも蛹化の気配。
宙にうかした尾脚がこれまたかわいい!
3つの蛹、きょうあたり、そろそろ羽化が見られるかもしれない。
2化目は、ぜひ卵から観察してみたいなぁ。
毎年5月ごろ、虫のシーズン開始となると、いっしょにフィールドを歩くメンバーがいます。
昆虫写真家森上信夫さん、時事通信社の昆虫記者、「必殺虫目人」井上恵子さん、「ナナフシガール」新井痲由子ちゃんとお母さんのユキさん、それに夫と私。
今年は森上さんの案内でタケウチトゲアワフキの羽化を、埼玉のほうに見に行こうということになりました。
タケウチトゲアワフキは7ミリぐらいの大きさで、発生は局所的なので、あまり知られていないけれど、昆虫写真家 海野和男をして、『まるで南米のツノゼミだ。アワフキとツノゼミが近縁であることが良くわかるような体型だ。おまけに歩き方などもツノゼミそっくり』といわしめる魅力的な虫。
アワフキというと、幼虫が泡のなかを住処とする虫だが、タケウチトゲアワフキはシナノキ・オオバボダイジュ・ヘラノキを寄主とする特徴的な形態をもつアワフキムシ。トゲアワフキの仲間は,泡の代わりに,筒状の巣を作り,その中に住んでいる。
この日はぜひ羽化を見たい、ということだったが、前日の高気温で羽化はほとんど済んでしまっているようだった。
成虫がたくさんいました。
7ミリと小さい体に、大きな黒い瞳。
もう交尾しているものもたくさん。
なんとV字交尾!
虫目なみんなと探したけれど、ついに羽化シーンには出会えず。
見たい方は、昨年羽化シーンを観察した「必殺虫目人」のブログ↓でどうぞ。
http://soyo29.blog46.fc2.com/blog-entry-654.html
でも目的の虫がたっぷり見られて、みんないい気分。今シーズンもたくさん虫が見られるように記念撮影しようよ、ということになりました。
この夏は、いくつか催しを計画しているので、下記概要をお知らせします。
●7月11日~8月10日
ジュンク堂書店池袋本店7F理工フロアにて
『鈴木海花プロデュース 大昆虫展2015』
大テーブルでは、4人の選者による昆虫関連書ブックフェア
丸山宗利さん、森上信夫さん、新井痲由子さん、と私のセレクトによる選り抜きの虫本60冊余が並びます。
さらに、ながふちなほみ、とちみやび、竹上妙、新井ユキ、瀬戸山千佳、森上信夫、井上恵子、中山泰(敬称略)などによる、虫グッズの展示&販売もあります。(各作家については追って紹介します)
また、先般このブログでもご紹介した、岩手県葛巻町のカメムシ調査から生まれたアカスジキンカメムシ飼育記録アルバム(小野國彦作)を展示いたします。40ページにおよぶ、美しい飼育記録写真を手に取ってご覧いただけます。
小テーブルでは『ナショナル・モス・ウィーク2015 世界中でHappy Mothing!』 と題して、
蛾の魅力と、ナショナル・モス・ウィークへの参加を呼び掛ける展示、国立科学博物館 神保宇嗣さんセレクトによる蛾書フェア、『モスフィリア』の著者 氷堂涼二さんはじめ、森田珠生さん、大熊千晶さん、宇佐美朋子さんなどによる、モス・グッズの販売をします。
(注:mothingとは・・・ 蛾の観察を楽しむという意味の造語 世界共通語です 笑)
●7月18日(土)
ナショナル・モス・ウィーク2015キックオフイベント「夏のむし塾」
去年北杜市オオムラサキセンターで行った「夏のむし塾」、今年は東京都高尾駅近くの
森林総合研究所 多摩森林科学園にて、行います。
神保宇嗣さんによる『蛾入門講座』 &昼蛾観察会
12:45~受付
13:00~14:00:講演
14:00~15:30 園内で蛾の観察会
定員:35名
参加費:1500円
参加申し込み:mushijuku@yahoo.co.jp までメールで(夏のむし塾参加希望、氏名、連絡先明記してください)
●7月28日 ジュンク堂池袋本店4Fカフェにて、昆虫写真家 森上信夫さんとトークセッション
『直球と変化球 森上信夫 2冊の新刊を語る』
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=8947
また7月22日には、昆虫関連書ブックフェアの選者でもある丸山宗利さんの『きらめく甲虫』刊行記念トークもあります。よろしかったら2週続けてどうぞ!http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=9089
*大昆虫展に出品する作家、販売品などの紹介は追っていたします。
7月11日から8月10日まで行われるジュンク堂池袋店7Fでの大昆虫展。
きょうから少しずつ、昆虫展にご協力いただいた方々、展示出品してくださる作家のみなさんの
ご紹介をしていこうと思います。
さて、なんといっても本屋さんでの催しですから、フェアのメインは昆虫本。
なかなか手に入りにくい、あるいは普段棚の間に埋もれてしまいがちな良書にスポットライトがあたります。
選んだのは4人の選者。それぞれユニークな視点で選びました。
一人目は、九州大学総合研究博物館教授、丸山宗利(まるやま むねとし)さん
今、昆虫本の世界で、いちばん熱い人、といえばこの方です。
光文社新書から発刊されている『昆虫はすごい!』はなんと10万部のベストセラーという快挙。さらにこの7月には幻冬舎から『きらめく甲虫』が出版され、7月22日にはジュンク堂池袋店で発売記念トークイベントが行われます。
二人目は、渾身の力作『調べてみよう 名前のひみつ 昆虫図鑑』(汐文社刊)と、仰天の『虫とツーショット』で昆虫写真エンターテインメントの分野を切り開くべくその挑戦が注目される昆虫写真家 森上信夫(もりうえのぶお)さん。大昆虫展と並行して7Fの壁面でこれら2冊の新刊書発売記念の写真展を開催します。
7月28日にはジュンク堂池袋店で『直球と変化球―森上信夫2冊の新刊を語る』と題したトークセッションを私と行います。
三人目は、「ナナフシガール」こと新井痲由子(あらいまゆこ)さん。2歳のときから虫好きで、ナナフシを求めて世界各地へ。自然関係の作文コンクールでの受賞は数知れず。その文才で「昆虫文学少女」とも呼ばれています。子どもたちの来店も多い夏休み、今回は選者に加わってもらいました。「虫と本が好き歴10年以上」という痲由子ちゃんならではのセレクトは、大人にとっても新鮮!
四人目は私 鈴木海花です。
そして、先にお知らせしましたように『ナショナル・モス・ウィーク』の台では、蛾関連書のフェア。こちらは国立科学博物館 蛾の一人者としておなじみの神保宇嗣さんの選書です。
今回選書をするにあたって、たくさんの昆虫関連本に改めて目を通しましたが、
感じたことは、いい本がたくさん絶版になっていたり、手に入らなくなっている、ということでした。
普段は書店の棚で目にすることがないような、でも「この本はいつまでたっても輝きを失っていない」という、ちょっと入手が難しいような本も選びました。
ぜひ会期中にご来店いただき、このフェアならでは手にすることができる、という本に出会っていただけたら、と思います。
ジュンク堂池袋店7Fで、7月11日より開催します『鈴木海花プロデュース 大昆虫展2015』
いよいよ迫ってまいりました。
ブックフェア、作品展示、販売虫グッズなど、きょうから出品する作家と作品の一部をご紹介していきます。
まず、虫の押絵作家の「とちみやび」さん。
昆虫ブローチを20種類くらい、、計100匹ほど出品。やはり作って楽しいカメムシとカミキリとアゲハの幼虫は各10匹以上、ほかにワガタ、コガネ、カナブン、ハンミョウ、ツチハンミョウ、ゾウムシ、オサムシ、シデムシ、マイマイカブリ、オトシブミ、タマムシ、ヨコバイ、セミ、コオロギ、カンタンなど、驚くほど多種の虫が押絵の技法でつくられたブローチ。
「とちみやび」さんの作品は、和布を染め、手書きという手の込んだもの。
さりげなく好きな虫をアピールできる、小さなブローチが中心です。
次は、虫好きの愛用カメラ、オリンパスTGシリーズ用の、カメラストラップを出品する新井ユキさん。
フィールドで使いやすく、楽しくておしゃれな工夫が凝らされたストラップ。
男性用のちょっと地味目な色合いのものもあります。
アメリカンプリントのチョウガバッグも。(販売するのは写真より小さいサイズになります)
3人目は、イラストレーター 宇佐美朋子さんがこのフェアのためにつくってくれた
蛾尽くし手ぬぐい、名づけて『蛾楽蛾楽』。
フィールドで首に巻いてもいいし、2枚並べて暖簾のようにたらせば、お部屋にいながらにして灯火観察な気分に浸れます(笑)
(つづきます)
7月11日から始まるジュンク堂大昆虫展に出品する作家紹介つづけます。
ヤママユをモチーフにした幅広のリボンを使った森田珠生さんの、「蛾まぐち」。
隅々まで凝ったつくりがいいですね。
サイズもいろいろ。
漫画家、イラストレーターとしても人気の氷堂涼二さんは、蛾萌えでも知られています。
著書の『モスフィリア』とともに
・MOTHPHILIA蛾NAIL(イボタガ・ヨナグニサン・ベニスズメ・イザベラヤママユ・サツマニシキ)
>各500円
・MOTHPHILIA蛾ステッカー(イボタガ・ヤママユ・オオミズアオ・ヨナグニサン)
>各200円
・MOTHPHILIAカードホルダー
>500円(会場特別価格)
・MOTHPHILIA缶バッヂセット
>1000円(会場特別価格)
・MOTHPHILIAちっちゃいイボタのめがねふき
いろいろ出品。イボタの眼鏡ふき、欲しい!モスフィリア蛾ネイルもやってみたい!
この昆虫展はもちろん、「むし塾」などの事務方として、また「必殺虫目人」としても活躍している井上恵子さんも、虫のゴム印を出品します。
上はクロカタゾウムシ、下はテントウムシ各種
各種虫フェアで人気の遊蛾堂さんこと大熊千晶さんも、オオミズアオのクリアファイル、ブローチ、ステッカーなど、盛りだくさんの出品です。
「むし塾」などのデザインを一手に引き受けてくれているデザイナー 中山泰も
缶バッヂを出品。
そして、私も布の袋を出品しまーす。
フィールドで便利に使っている七つ道具のひとつで、1922年に出版されたという古い博物学図鑑のページをプリントしてみました。
ここでご紹介したほかにもグッズはたくさん。
ぜひ足を運んでいただけましたらうれしいです。
明日は、販売品以外の展示品を紹介します。
7月11日からのジュンク堂での大昆虫展、きょうは展示品のご紹介です。
アカスジキンカメムシとの出会いから虫が好きになり、現在は生物調査ボランティアとしてアルゼンチンに滞在中の20歳、瀬戸山千佳さんのカメムシマグカップと、キャンバス地の布バッグです。
左のアカスジキンカメムシ柄は、卵から成虫まで、アカスジキンカメムシの全ステージが描かれています。
右のマグカップには、まるで顔のように見える模様がおもしろいアカギカメムシの百面相。
ジュンク堂では実物展示だけになりますが(販売はしません)、フェア終了後、ネットで購入できます。
このフェアのポスターに『honnomushi』という作品を提供してくださった木版画家の竹上妙さん。
このポスターのもとになっている作品をプリントしたバッグを特別出品してくれます。
まだ実物ができていないので、できしだい画像を追加します。
そして、今回はるばる九州から作品を寄せてくださるのが、立体昆虫刺繍作家の、ながふちなほみさんです。
その虫愛あふれるダイナミックな作品には、手芸作品を超えた迫力があります。
コノハムシ
アミメフトカミキリ
オオスカシバ
マックレイテナガコガネ
そし手実物大のヨナグニサン(これは会場でのお楽しみ)も。
背側だけでなく、腹面もリアルに再現されています。
(上の作品の販売はありませんが、半立体刺繍の小額、ポストカードなどの販売があります)
来年福音館書店から出版予定の拙著『わたしたちのカメムシずかん』(仮題)のコーナーでは
岩手の小野國彦さんの40ページにおよぶ『アカスジキンカメムシ飼育の記録』アルバムも展示します。
7月11日(午後2時ごろから)
7月22日(午後6時ごろから)
7月28日(この日は19時半から4Fカフェにて、写真展同時開催中の森上信夫さんとのトークショー)
には、私も7Fにいますので、お気軽に声をかけてください。
(8月はまだ未定です)
たくさんの方がお越し下さるのを、心よりお待ちしています。
いよいよ明日18日から、2015年の「ナショナル・モス・ウィーク」がはじまります。
26日までの間、世界中のあちこちで、蛾を楽しむイベントがたくさん行われるようです。
http://nationalmothweek.org/events-map/
このプロジェクト、なんだか年々広がりそうな予感がします。
今年はNYのスミソニアン博物館もイベントをするとはりきっています。
日本でこのプロジェクトを中心的に推進している国立科学博物館 神保宇嗣さんを
お迎えしての「夏のむし塾」も2回目となりました。
まだ数席、お席がありますので、お申込み受け付けています。
会場となる高尾駅徒歩10分の多摩森林科学館は9:30から開園していますので
13:00からの講演前にも、蛾をはじめとした虫探し散策もできます。
参加費:1500円と別途入園料300円
申し込み先:mushijuku@yahoo.co.jp まで
台風の動きが心配でしたが、なんとか曇りで推移しそうな気配です。
蛾は気温、湿度が高い、むしむしする日に多く見られます。
明日はそんな一日になるといいなあ、と思っています。
Happy Mothing!!!
たくさんの虫好きの方にお越しいただいている、ジュンク堂池袋本店7Fの大昆虫展。
7月11日からはじまり、残すところあと1週間となりました。
昨日は岩手からはるばる小野國彦、公代先生ご夫妻がジュンク堂へ展示を見に来て下さった。
葛巻のプロジェクトを紹介したカメムシコーナーで、小野國彦さん。
展示してある小野國彦さんの『アカスジキンカメムシ飼育』のアルバム、何人もの方から「これは買えないんですか?」と問い合わせがあるそう。
アカスジキンカメムシは、都会でも身近に見られる美麗昆虫として、多くの人に虫の美しさを知ってもらうきっかけになってくれる、とっても重要なカメムシだと私は思っています。
このアルバムが書籍になって、多くの人にカメムシの生活環を知ってもらえたら、と願っています。
今年は次々といい虫本が出るので、ブックフェアの台がほんとうに活気があります。
昨日もひとめぼれして推薦本に加えさせていただいたのが『さなぎ』(amazonでは8月7日発売ですがジュンク堂にはもう並んでいます!)。
虫に興味をもちはじめて間もないころ、さなぎのなかはかき卵のようで、体が一から作り直される、と知った時の衝撃!数々の奇妙で美しいさなぎの迫力写真に加え、「さなぎ」のなかで何が起こっているか・・・その神秘も解き明かされている。月刊「むし」増刊号の『高尾山の昆虫430種』も入荷次第台に置いていただくことに。
会期いっぱいまで、いい本を紹介していきたいと思っています。
本とならんで、虫グッズも順調な売れ行きです。
こちらも追加で新しいものが並んでいます。
池袋においでのせつは、ぜひジュンク堂まで!
今年、夏前くらいから、ときどき左足の側面が痛い・・・・・・
フィールドでも後半になると、痛み出すこともありました。
ちょっと休むと治るんだけど。
鍼治療とか、アロママッサージとか、漢方薬とか、いろいろやってみているけれど
良いときも悪い時もある。
しばらく海外へ行っていないけど、この足の調子を考えると、海外へ虫を見に行くのなら
今しかないかも・・・・・・・
虫友の昆虫記者の言葉を思い出しました・・・・・・「ボルネオ島コタキナバルの丘の上に建つホテルでは、後ろが森なので、居ながらにして虫が見られる」「キナバル公園内の宿泊施設であるリワグ・スイートで夜灯りをつけっぱなしにしておくと、窓に虫が集まる」
そうだ、体調に合わせて、気ままに虫を見に行けばいいじゃない、ホテルで休みながら虫観察する「へなちょこ」でもいいじゃない、そうだ、そうだ、「へなちょこ」で行こう!ボルネオなら、きっと見るものなんでも珍しくて、何を見ても楽しよ。
そこで9月はじめの1週間ほど、ボルネオに行ってきました。
旅の詳細は、ゆっくり書いていくつもりですが、とりあえず出会えた虫を少しずつ、紹介していきます。
日本からボルネオ島(マレーシア)へ行くにはいくつかルートがありますが、往きはマレーシア航空の直行便で、約6時間、国際空港のあるコタキナバルへ。
森に囲まれたホテルで2泊したあとは、3か月前に地震のあった標高4000メートルを超すキナバル山の麓の公園内にある、コテージに2泊、という計画です。
キナバル山に登るのか?って、いえいえ、私は頂上を目指す登山にはとんと興味がないし、
まして足の具合が心配な身の上ですから、麓のガーデンコテージに泊まって、園内で虫を見ればいいや、という魂胆です。
園内には2つのレストランがあるのですが、初日の夜にそのうちの一つに行くと・・・・・・・
レストラン入口
美味しいディナーブッフェを食べて帰り際に、ボーイのマルヴィン(Marvin)さんが、
「ここには、毎日バタフライが来るよ、ほらね」と、ニコニコしながら天井のほうを指さしました。
なんと、大きな目標だった、アトラス(ヨナグニサン)に、あっけなく会えたーーー!
翅に傷のない、オスでした。
これは幸先がいいぞ~
(つづきます)